合唱

高校のときは岐阜高校音楽部、大学のときは東京大学柏葉会合唱団に所属して、ずっと合唱をやっていましたが、大学4年で柏葉を引退してから、しばらく合唱活動を停止していました。

でも、やっぱり合唱やりたい!という気持ちが強くなってきて、一般の合唱団に入団することに決めました。もちろん、入るからには、自分にあった音楽ができる合唱団に入りたいので、いろいろ調べました。
合唱団を選ぶにあたって、以下の条件をあげました。その条件をあげた思い出話付きで。

  • 良い指揮者(=指導者)がいること。
    1. 音楽的な情熱をもっていて、それを実際の表現に結びつけられる指揮者がいい。
    2. 音楽に関する知識、経験が豊かで、それを実際の表現に結びつけられる指揮者がいい。
    3. 練習回数3回程度で本番に望むのが得意な指揮者(要はプロに合う指揮者)じゃなくて、たくさん練習を重ねて本番に望むのが得意な指揮者(要はアマに合う指揮者)がいい。

高校生の頃の部活の目標は、「魂を揺さぶる音楽」。顧問の美代子先生の指揮、指導はまさにそれを体言するようなものでした。その頃刻み込まれたものが僕の合唱欲の原点です。1の条件は外せません。

高校生の頃は非常に恵まれていて、雨森先生のレッスンを何度も受けることができました。雨森先生は、非常に情熱的な方で、加えて、その情熱を表現に結びつけるのがものすごく上手な先生でした。それに憧れて、大学生のときには学生指揮者になって、雨森先生みたいな指揮者を目指してがんばりました。

しかし、大学生のときには挫折の連続でした。やはり、情熱だけではうまくいかないことも多いと思いました。(僕の力不足ですが。)ピッチ絶対的にをあわせても、情熱があっても、それだけではいい音楽はなかなかできませんでした。その頃出会ったのが、作曲家の堀内先生。

堀内先生には、「葉っぱ会」という団体ではこね学生音楽祭に出たときに指揮していただきました。この堀内先生の指導が、すごかったのです。作曲家が音楽を作曲したときに、なにを考えてどう作曲したのか?どう演奏すれば、最も良い演奏効果が得られるのか?その、いわば作曲家からのタネあかしのようなレッスンで、目から鱗が落ちまくりました。

その頃思ったことを、(わかってないなりに)自分でまとめたのがこちら。http://suzukimasayuki.googlepages.com/conductor

机の上で勉強するだけのものと思っていた音楽の理論が、明示的に身体で理解できたとき、ものすごくキモチイイことを知りました。なので、2の条件も外せません。

大学生の頃には、堀内先生以外にも、いろんな著名な先生方の下で歌いました。(公募合唱団とか、客演指揮者の先生とか)。でも、ほとんどの先生は、「うまい」とは思うけど、なんだかなあと思う先生が、少なくありませんでした。

その一番の理由は、おそらく著名な先生たちが、「お仕事として」「本番で適当にうまくいくように調整して」指揮を振っていたからだと思います。これはまったく悪いことではないですが。。。実際、お仕事で指揮してるわけだし、本番にそれなりのものを見せるのが仕事の内容だったりするので。

でも、やはり僕はそうゆうのは避けたい。微調整して耳あたりをよくするような練習や、歌い手を盛り上がらせてテンションで歌わせてうまくいったかのように錯覚させる(実際うまくいくこともあるが)ようなやり方では、長期的に見て得られるものが非常に少ない。それに、そうゆう音楽(アマのテンションだけで乗り切るような音楽 or プロのうまいけど練習量少なそうなのが如実な音楽)は、聞き飽きた。というわけで3の条件も外せない。

  • 人数は30人くらい
    1. 大人数になると他のパートが聞こえない
    2. けど少な過ぎると不安

高校の頃は30〜40人くらいだったのに、大学のときに100人くらいの合唱団に入って、それが非常に辛かった。歌いづらくて仕方がない。。。隣のパートの音が聞こえない、内部でピッチが分裂している、、、

やっぱり、30人くらいが一番自分にあっているかなと思う。それに、そのくらいの人数でも、しっかりハモってさえいれば、フォルテもばちっと決まるしね。

ただ、10人くらいになると、それは少な過ぎ。実際やったことは何度もあるけど、1パート2人以下だと、ハーモニーを安定させること自体が難しくて、音楽どころではなくなってしまう可能性が高い。自分にそれほどの実力はない。。。

  • 練習は、「きっちり」
    1. 遅刻欠席が少ない
    2. けど週の練習は1回程度で

なんだかんだで合唱以外のこともあるわけだし、大学生の頃のようにだらだら合唱漬け、はできない。
だからこそ、練習がある日にはばちっと練習して、逆に練習じゃないときにはしっかり自分の時間をとれるように。
本当は、週の練習は2回くらいまで大丈夫だと思うけど、音楽に真剣な団体なら本番が近付くにつれ臨時練習なども入るだろうし、正規練習が週に1回なら実質週に1.5回分の負担になるはず。というわけで、週1回の正規練習で、きっちり練習している団希望。

ーーーー

こんな条件そろった合唱団あるのか、、、と思ってたら、それがありました。混声合唱団鈴優会です。

というわけで、鈴優会に入りました。
#名前が「鈴木」だからだろ、とよく言われるが、そうゆうわけではない

まず、指揮者の名島啓太先生が、良い。僕の理想どおりの、情熱的かつ音楽的な先生。
いやほんと、一度見にきてくださいよ、と言いたくなります。情熱と音楽のバランスが非常によい方で、毎回の練習が非常に楽しいです。まだお若いので、そこまで名前は売れていないですが、いまのうちにチェックしといた方がいいですよ!>合唱仲間のみなさま

団員数は、自分を含めて21名。ちょっと僕の理想より少ないですが、練習の出席率が非常に高いため、基本的に毎回SATB各パート最低4人ずつ以上はいるので安心です。練習にとりくむ姿勢も真面目で、連絡なしの遅刻率0%。こうゆう雰囲気の中で練習ができるのは幸せなことです。

ーーーー

そんなこんなで鈴優会に入ったのは実は6月頃で、2008年10月27日の第61回全日本合唱コンクール東京都大会にも団員として出場しました。
結果はできすぎの金賞&東京支部長賞で、全国大会に出場できることになりました。
演奏自体はあまり自分達で満足できるものではなかったですが(とくにピッチがよくなかった、、、全体的にあっぷあっぷな感じになってしまった)、結果的にこうゆうものがもらえて非常にうれしいです。

全国大会では、悔いの残らない演奏がしたいです。
#もちろん、1位金賞を目指して。