正規分布の周辺分布

ノイズ  n正規分布  p(n)=\mathcal{N}(n; \mu_n, \Sigma_n) としてモデル化されていて,
さらにノイズが分かった上で観測信号 x が出力される確率が
ノイズの線形変換を平均とする正規分布  p(x|n)=\mathcal{N}(x; An+b, \Sigma_x) としてモデル化されている.


こんなとき, x n の同時確率を  n で周辺化したい,というのはよくある状況かと思います.
丁寧に書くと,
p(x) = \int p(x,n) dn = \int p(x|n)p(n) dn = \int \mathcal{N}(n; \mu_n, \Sigma_n)\mathcal{N}(x; An+b, \Sigma_x) dn
を計算したいということです.


結論としては,解析的に計算できて,以下の正規分布になります.
\int \mathcal{N}(n; \mu_n, \Sigma_n)\mathcal{N}(x; An+b, \Sigma_x) dn = \mathcal{N}(x;A\mu_n+b,\Sigma_x + A\Sigma_nA^\top)


導出は PRML などに載っています.平方完成を使います.
VTS などモデルベースの特徴量強調技術を勉強するときには超頻出なので,
もはや公式として覚えておく必要があるかと思い,ここにメモしておきます.